みかん最中

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歴史

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みかん最中の発売は昭和29年。戦争から戻った三代目の松嵜勉が創作。
戦後の物資の無い中での創作だったため、たくさんの苦労をしたようです。

三ヶ日は日本でも有数のみかんの産地です。
通常冬にシーズンを迎える三ケ日のみかんを1年通して、お菓子という形に変えて美味しく提供したいという三代目の想いから生まれました。

明治時代から続く当店ですが、戦争から戻った時には鍋1つからスタート。戦後の当店ではメーカーからのお菓子を仕入れて販売するしかなかったと聞いています。

日本の復興と共に、徐々に物資の供給も安定。再び自社商品の提供を行うことが可能になり創り出された最初の商品がみかん最中です。

当時のことを考えれば、『みかんの断面を模った最中の形状』は、非常に斬新なアイディアだっと思います。だからこそ、最中の種(皮)にも三代目はこだわりました。当時から最中種は専用の種(皮)屋さんがあり、みかん最中に合った皮を焼いてくれるお店を探し求め、長い月日を費やしました。

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三ケ日のみかんを使うということ、そして看板となるようなオリジナルのお菓子を作るうえで三代目には強いこだわりがありました。

3年の歳月をかけやっと理想の皮を焼いてくれるお店を見つけることができ、中に入れるみかんの餡も試作を重ねてみかん最中という商品が生み出されました。

四代目の松嵜哲の時代にみかん最中は更なる進化を遂げます。
基本レシピはそのままに、四代目はより良い素材を使うことでみかん最中の味を向上させます。現在使っている素材の多くは四代目がみかん最中にあったものを見つけ、五代目の松嵜善治郎へと受け継いでいます。

昭和50年頃には製造の一部を機械化しました。
それまですべて人の手で行ってきた製造ですが、おかげさまで好評をいただき年々製造量は増える形に。現在でも餡を作るところは今までどおりのレシピで人の手で行っておりますが、最中種に餡を詰めたり、包装する部分は機械化しており、現在では年間20万個を販売する当店の看板商品となっております。

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素材へのこだわり

素材へのこだわり

三代目が開発したレシピをもとに、四代目と五代目が今あるものの中でより良いものを選び常にみかん最中は進化を続けています。

その素材のいくつかを紹介したいと思います。 まずはみかん。発売開始当初は、1年間安定した商品供給をするためにみかんの果肉は使用しておりませんでした。平成に入る頃から、より素材にこだわるようになった四代目がみかんをそのまま使うことはできないのかという想いから、素材としてのみかんの研究を始めました。現在ではみかんをまだ青いうちに収穫し、皮ごと全部使用しています。この頃収穫されたみかんは香りが強く、発癌物質の抑制効果や血行促進、抗血栓作用などの効果があると言われているフラボノイドを多く含むのが特徴です。

そして砂糖。和菓子や洋菓子などのお菓子を作る際に必ずと言っても良いほど必要となる砂糖。当店では白ざら糖という砂糖を使っています。白ざら糖とは、結晶が大きく純度が高い砂糖です。すっきりとした口当たりで、すぐにとけ、お菓子の味をさっぱりとさせてくれます。

あんこに使用する豆は大手亡豆という白いんげん豆を、契約農家さんから商社を通じて仕入れております。こちらの大手亡豆は、北海道の中札内村周辺の十勝地方産です。中札内村は「有機農業宣言の村」です。畜産が盛んでそのたい肥を使った有機栽培が盛んで、ポリフェノール含有量が非常に多くなっています。

また、商社では手よりという手法により、豆を一粒一粒手で人の目で選別。そうすることで、豆の良し悪しを選別し、常に品質の高い豆を供給してもらっております。豆の粒がそろうことで、餡をふかした際にムラ無く美味しい餡を炊き上げることが可能になっています。

こうして作られた餡を包むのは”幻のもち米”と言われる近江の羽二重餅粉を使用。現在は滋賀県にある種屋さんに、みかん最中に合った最適な種を作ってもらっています。近江の羽二重餅粉、もち米の香りが非常によく薫るのが特徴です。また、同社には専門の職人さんがいて、温度や湿度など、その日その時の状況に合わせて最適な種の焼き加減で種を提供してくれます。

  • 素材へのこだわり
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技術

技術

みかん最中に使用するみかん餡は、当店の長年の結晶です。
2時間かけて炊き上げるあんは、火加減と材料を投入するタイミングで味は大きく異なります。みかんのきれいなオレンジ色の餡は一朝一夕にできるものではありません。60年に渡る歴史の中で何度も試作を重ねた結果、やっとたどり着きました。着色料は一切使用しておりません。

また、販売にあたり少し寝かせてから出荷します。
あえて少し寝かせることであんと皮がなじんだタイミングで出荷します。みかんの餡と香ばしい羽二重餅粉の風味がうまくなじむことでみかん最中の風味は更に増します。常に美味しい商品を食べていただきたいと思う当店のこだわりです。

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