入河屋の想い

CONCEPT

先ずお客様に
喜んでいただくこと

初代からの想いは、
“先ずお客様に喜んでいただくこと”を商いの基本とし、
代々行ってきた結果、
百三十年間という長きに渡り
商いをさせていただけているのだと思います。
とくにこだわっているという訳ではなく、
お客様に喜んでいただくためにすべきことをしているだけの話で、
それがほかの方から見たらこだわっているように
見えるのかもしれません。

入河屋のお菓子は明治の創業以来、
代々その技術が受け継がれてきました。
初代の甚作から始まり、現在では四代目の松嵜哲、
そして五代目の善治郎へとその業は継承されております。

ただただ和菓子を中心に地域に根付いたお菓子屋として、
素材や製法、見た目の美しさ、デザインなど
「お客様が安心・安全に」そして
「喜んで(笑顔で)お口に運んでいただけるように」、
「贈り物としても満足していただけるように」と考え、
お菓子を作っております。
また、その想いを当店のお菓子のひとつひとつから
感じて頂ければ幸いです。

  • 製法
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    製法

    当店の商品はその時々の素材選びからその状態、気候にあわせての配合を調整し、それらを混ぜ合わせるタイミングや練り加減、包んだり型どったりといった成形の工程、そして蒸し加減、火加減を調整しながら職人の手によって一つ一つ造られていきます。
    その中でも、もっとも和菓子屋にとって大切なものが「餡」の製法です。

    • 製餡

      和菓子屋の命とも言える餡。和菓子の美味しさは餡によって全て決まるといっても過言ではないでしょう。素材、製法を吟味して最高の餡を炊き上げるために日々精進していかなければなりません。だからこそ、入河屋では多くのお店が仕入れた餡を使用している中、自家製餡にこだわり続けています。
      全国から厳選し辿り着いた「中薮農園の小豆」をマイナスイオン水に炊上10時間以上浸漬し、たっぷりと水分を吸った豆を煮釜で沸騰させ、一度水を入れ替え豆の皮のしわを伸ばしながら渋切をします。豆が湯の中で踊らないように火力を調節しながら2時間ほどかけてじっくりと煮上げます。豆が柔らかく煮あがったら水を加えながら砕いて裏ごし、何度も水を替えながら豆の皮を取り除いた生餡と呼ばれる状態に仕上げます。
    • 餡ねり

      銅製の煮釜に生餡と白双糖をいれ、餡を炊いていく工程を「餡を練る」といいます。いくらよい豆、好い砂糖、よい水を使っても、練り方が悪ければよい練り餡にはなりません。熟練した職人が気候や天候に合わせて火加減や練り加減に細心の注意をはらいながら「餡」と向き合うことで、色艶、香り、さらりとした口どけのよい餡に練り上げることができます。
      このようにして作られた餡は当店の自慢です。一度お召し上がり頂けばその美味しさに満足していただけると思います。
  • 素材
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    素材

    和菓子を商う菓子屋として最も大切なものは「餡」。その餡を作るために欠かせないのが小豆、白豆です。当店をよく御存じの方はみなさん口をそろえて「入河屋さんは餡がおいしい!」とおっしゃいます。当店の餡に使用する小豆、白豆はもちろん国産、北海道十勝地方で栽培され厳選されたものです。
    特に小豆は、北海道は帯広の中薮農園で採れたものです。
    農園の園主、中籔俊秀さんはたいへんなこだわり農家。
    「おいしさは地質に有り」の信念から、土の成分を分析し、長年研究した肥料を自ら配合し広大な約 12万坪の畑を、我が子のように愛情込めて小豆を作っています。
    しかも、小豆は一度収穫すると 8年間は同じ畑に植えず、輪作する事によって良い小豆が獲れるのだそうです。
    しかも低農薬で香り豊かな品種を栽培し、私たちに供給してくれています。

  • 地域へ
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    地域へ

    当店は明治18年に初代甚作が奥浜名湖三ヶ日の地で菓子の商いをはじめました。初代はとても商いに熱心で、どんなものでもお菓子にしてしまうような器用な方だったと聞いています。
    そのため当時人気を博し、注文がひっきりなしで私の祖父も小学校に通いながら配達や手伝いをしていたそうです。
    初代からの想いは、とにかく先ずはお客様に喜んでいただくことが商いの基本ですから、それを代々行ってきた結果が130年も商いをさせていただけているのだと思います。
    とくにこだわっているという訳ではなく、お客様に喜んでいただくためにすべきことをしているだけの話で、それがほかの方から見たらこだわっているように見えるのかもしれません。

    地元素材を使うことに対しての思いについてですが、地元で130年にわたって商いをさせていただいているということはそれだけの間、当店のお菓子をずっとご愛顧いただいたということです。つまり地域にかかわるすべての存在にお世話になってきたということです。商いとは三方良し(お客様、社会、自社)でなければなりませんから、菓子屋である自分たちは菓子屋としてできることで周りに貢献することが自社の存在価値だと思います。そしてお世話になった御恩はいつか必ず返さなければなりませんので、いまできることで少しでも地域をPRできるのであれば、それがご愛顧いただいた地域への恩返しに少しはなるのかなという想いで地域の素材をつかって喜んでいただけるものを作っています。
    新商品開発についてですが、一番大切なのは自分たちのためではなく相手や地域のためになるかどうか、そのうえで自分自身が楽しいかどうかということです。
    そしてさらに自分が何度でも食べたくなるような商品に仕上げることをポイントにしております。
    ですのであまり苦労しているという感覚はありません。

  • デザイン
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    デザイン

    当店では、お買上げいただいたお客様やお届け先の先様に喜んでいただけるよう、お菓子の包装やそのデザインにもこだわっております。
    地域との共生を考える当店のコンセプトから、主に尾奈店向かいの乎那の峯(おなのみね)に残されている桂万葉集の句をモチーフにデザインされた包装を使用。
    その包装等のデザインについては、ほとんど全て芸術家の味岡伸太郎さん(愛知県豊橋市在住)にお願いしていて、新商品の現物と包材の寸法をお渡ししてすべてお任せでやっていただいています。
    こちらからデザインについての注文はしませんし、できたデザインで変更することもありません。
    そうすることで世界中どこを探しても似通ったものがないオリジナルの包装パッケージが出来上がります。
    お客様からよく言われるのは、「いいお客さんやお世話になった方へ持っていくのにどこにもない高級感があり喜ばれる」、「独特存在感があるから都会に持って行っても恥ずかしくない」など、よろこんでいただけているみたいです。

    当店は売り上げを上げることが目的ではなくてお客様に納得していただいて、ご贈答であれば送り先の方に、またご家庭用であればご家族の方に喜んでいただいたときはじめて存在価値としての役目を果たしたことになるので、常に一歩一歩着実にお客様に喜んでいただける菓子屋として成長していきたいと思います。

    • デザイン
    • デザイン
  • 匠の技
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    匠の技

    入河屋のお菓子は明治の創業以来百二十余年、代々その技術が受け継がれてきました。
    初代の甚作から始まり、現在では4代目の松嵜哲、そして5代目の善治郎へとその業は継承されております。
    最初は甚作饅頭を中心に和菓子の製造販売を行ってきた当社も、時代の流れと共に常に新しい技術を取り入れ、現在に至ります。
    時代時代の当主は、修行時代に自店ではなく他店で修行を行う事でより感性を磨き、代々受け継がれてきた当店の味に少しずつ改良を加え、その時代のお客様にいちばん合ったお菓子をご提供しております。
    脈々と積み重ねた歴史の中で培われた匠の業が、当店の味を支えております。

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